外科手術

Chie
こんにちは! 肥満外来経験者のChieです。

あまりに重度の肥満になると、体にメスを入れる「外科手術」を行うケースがあります。この記事では、

  • 肥満の外科手術って何?
  • 具体的な内容は?
  • どんな流れで治療を進めるの?

など、肥満の外科手術の基本的な内容を解説します。

 

肥満の外科手術とは?

肥満治療の最終手段が、メスを入れる「減量手術」です。

具体的には、胃をカットして食欲を抑制するなど、体に直接的なアプローチを行います。

 

長期間にわたって効果を得られる一方で、当然ながらリスクも伴うので、減量手術を受けるには以下のいずれかの条件に当てはまっていないといけません。

減量手術を受けられる人
  • BMIが35以上(保険が適用される手術もある)
  • BMIが32以上で、肥満による重大な疾病(糖尿病、高血圧、心臓病、睡眠時無呼吸症候群など)を抱えている、またはその危険性の高い人

 

逆に言うと、これほど差し迫った人でない限り、外科手術は推奨できない方法です。

失敗の可能性もありますし、後遺症に悩まされる人もいます。基本的には、食事療法や運動療法といった正攻法で肥満を治療したいところです。

 

なお、よく勘違いされますが、美容外科などで行われる脂肪吸引は減量手術には含まれません。 

減量手術の具体的な内容は?

では、実際にどんな減量手術があるのでしょうか。ポピュラーなものを3つ紹介します。

 

1. 胃バイパス手術

胃を20〜30ccの小袋にカットし、小腸に繋ぐ手術です。

術後はその部分だけで栄養活動を行うため、少ない食事でも満腹感を得られるようになります。

また、肥満の度合いによって小腸の長さも調節するので、栄養の吸収もコントロールできます

Chie
肥満大国・アメリカでは、最もポピュラーな減量手術だそうです。

 

2. 胃バンディング手術

胃にバンドを巻いて締めつけ、上部と下部に二分割する手術です。

これにより、胃の上部を満たすだけで満腹感を得られるようになり、食事量を抑えられます。バンドの締め具合は術後の調節も可能です。

 

3. 腹腔鏡下袖状胃切除術

胃の大部分をカットし、バナナ1本程度の大きさにしてしまう手術です。

食事摂取量を大幅に制限できる一方で、術後に元に戻せないリスクを孕んでいます。もし手術を受ける場合は、くれぐれも慎重にご検討ください。

Chie
いずれもリスクのある治療なので、もし受診するならその道の第一人者にお任せしたいところです。

 

▼減量手術で有名なクリニックです。

メスを入れる減量手術の先駆け「四谷メディカルキューブ」の情報・口コミ・評判

2018.07.23

 

減量手術に含まれない脂肪吸引

また、外科手術には含まれませんが、美容クリニックなどで行われる「脂肪吸引」もポピュラーな方法の一つです。

脂肪吸引:皮膚を切開して挿入口を作り、極小の管を入れて脂肪を吸引する手術のこと。

気になる部位の脂肪細胞のみを取り除くため、確実に部分痩せできます。

また、吸引箇所の脂肪細胞の数も減るので、その部位に限っては太りづらくなるとも言われていますね。

 

脂肪吸引のデメリットとしては、肥満の原因になっている食事や生活習慣を改善できるわけではないということ。

肥満の原因となっている生活習慣は残り続けるので、根本的な治療には繋がりません

個人的には、肥満を治療するなら、やはり食事療法や運動療法をベースにした、オーガニックな治療を推奨したいです。

Chie
脂肪吸引は、あらかじめ肥満の治療を済ませた上で、「この部位をもう少し部分痩せしたい」「より美しい体へとメンテナンスしたい」といった場合に有効なのかなと。

 

脂肪吸引にせよ減量手術にせよ、どうしてもリスクのつきまとう方法です。

まずはメスを入れない肥満外来を受診し、肥満の原因を取り除くことから挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

▼メスを入れないクリニックはこちらにまとめてます。