プロフィールなどにも書いている通り、私は都内の肥満外来「メディケアダイエット」に通い、ダイエットに成功しました。
通院する前の私は、BMI35以上の高度肥満症の状態。そこから3ヶ月で体重11%減、6ヶ月で体重19%減を実現できたのは、我ながら奇跡だと思います。
そんなメディケアダイエットでの体験記を、ダイジェスト形式で書いていきたいと思います。今回はその第1回。
▼通院するに至った経緯は、こちらの記事をご覧ください。
カウンセリング開始!
さて、いよいよ通院のスタート。とはいえ、事前に聞いていた通り、最初の1〜2ヶ月ほどは食事の記録とカウンセリングに費やすらしく、気負いはなかったです。むしろ「どんな指導をしてくれるのかな?」というワクワク感のほうが強かったですね。
通院のペースは基本的には2週間に1回ですが、これもケースバイケースで対応してくれるそう。
通院初日、まずは手始めに血液検査。さらに体内の体脂肪量や筋肉量などを検査し、現在の体の状態を把握します。このときのBMI値は38で、体内状態も軒並み良い数値ではありませんでした。
次にMDファイルという、毎日の生活を記録するための紙を渡されます。治療期間中はこの紙に、以下の5つの要素を記録していくようです。
- 今日の予定
- 食事
- 運動
- 体重
- 便通
なので、ここに記録する5つの要素はどれも大切です。このデータをもとに、Chieさんの太りやすい日や痩せやすい日を探したり、3食のうちどれをメインの食事にするかを考えたりします。
自分のリズムや体質を知ることで、最終的には私たちのアドバイスなしでも体重をセルフコントロールできるようになる。
一つお願いがあるとすれば、いつもより多く食べちゃった日があっても、正直に書いてください。そうしないと、私たちも正確な分析ができませんからね。
我慢できない日があるのは仕方のないこと。恥ずかしがったり見栄を張ったりする必要はないので、二人三脚でがんばっていきましょう。
続いて渡されたのが、栄養管理シート。
栄養素を4群に分け、食品ごとに配点をつけています。Chieさんにはこちらを参考に、設定された点数をオーバーしないよう気をつけながら、バランスの良い食生活を心がけていただきます。
無料カウンセリングでもお伝えした通り、私たちの治療では無理はしません。食事の質を高めることで、太りにくい健康な体づくりを目指していきます。
続いて、いよいよカウンセリングのスタート。
と言っても、カウンセリングのおよそ半分は、趣味や最近の出来事といった他愛もないお話。残りの半分で、現在の食生活、仕事のサイクル、過去のダイエット歴などを共有します。
初回のカウンセリングは、楽しくフランクに話していたらあっという間に終了。ダイエットの悩みも話せて有意義でしたが、「通院している!」という感覚はあまりなかったですね。「本番はここからなんだろうな〜」という印象でした。
そんなカウンセリングを2回ほど続け、3回目の通院でついに治療の方針が決定。実は何気ない会話からかなりの情報を引き出されていたらしく……。
明らかになった肥満の原因
食事量のコントロールももちろん必要ですが、まずは偏食の改善を第一に治療へと取り組んでいきましょう。
食事の量ばかりフォーカスされがちですが、偏食も同じくらい肥満の原因になるんですよ。量は一人前しか食べていなくても、100キロくらいまでは偏食だけで太ってしまったり。
そもそも1ヶ月や2ヶ月で、現在の体重になったわけじゃないですよね。長い年月をかけて地道に脂肪を増やしてきた結果だと思います。体重は、毎日のわずかなズレの産物なんです。
糖質ばかり摂取すると、血糖値が急上昇し、それを抑えるためにインシュリンというホルモンが分泌されます。このインシュリンは、糖質をエネルギーに変換してくれる一方で、余った糖質を脂肪に変換する作用も持っています。
その他の栄養素も不足しているので、糖質の吸収は早く、それを抑える別の作用も働きません。偏食によって、肥満への道は一気に開通しちゃうんです。
それにChieさんの場合、こうした食生活になってしまう一番の理由は、お仕事ですよね?
実は当時、会社で部署異動があり、とにかく激務に追われていました。自炊する時間もなく、朝から晩までオフィスで過ごす日々。さらには、打ち合わせにカフェを使うケースも多く、女性と接することの多い職業柄からアフタヌーンティーも増えていました。
食事はすっかり外食中心で、バタバタと「いつものうどん屋さん」や「いつものパスタ屋さん」に駆け込んでは、足早に食事を済ませる生活でした。
現実味のないプランは継続を困難にしてしまいます。特にメディケアダイエットの卒業後、生涯にわたって継続することを考えると、これはもう至難の技。何度も言いますが、無理しちゃダメなんです。
Chieさんが身につけるべきは「外食術」です。
徹底した外食指導
外食のメニューはお肉や炭水化物、揚げ物などが大半で、野菜は少ない。ビジネス的にあまり需要がありませんからね。自ずと太りやすいメニューばかり選びがちになってしまいます。
ですが、外食でも“痩せるメニュー選び”は可能です。ここを学び、実践していきましょう。
これを山菜うどんやわかめうどんといった、野菜や海草を摂取できるメニューに変えていきます。
低カロリーで消化しやすい水溶性の食物繊維なだけでなく、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を防いだり、血中のコレステロールを減少させる作用も期待できます。
このようにいつも通っているお店でも、ダイエットに有効なメニューが存在するんですよ。
逆に言えば、小さなズレをきちんと修正していけば、体はきちんと痩せていきます。だから安心してください。
短期間で一気に痩せるという考えは捨てましょう。ダイエットはいわば、肥満に至ったこれまでの道を引き返していく作業です。中長期的な目線を持って臨まなければなりません。
こうして始まった、徹底的な外食指導。
まずは和食やイタリアン、中華、さらには居酒屋からラーメン屋まで、お店のタイプごとに痩せるメニューの選び方を教わります。さすがプロだけあって、これが非常に詳しかった。
あとは、パンよりはお米中心に選んだほうがいいですね。パンだと、お手軽な菓子パンで済ませようとしたり、カツやポテトサラダ入りのサンドイッチを選びがちなので。もしコンビニでパンを食べるなら、野菜やタマゴ入りのサンドイッチをチョイスしてください。
などなど。通院期間中は、ほかにも書き尽くせないほどの豆知識を伝授していただきました。
それだけではありません。なんと私の職場の社員食堂と、行きつけのお店を一つひとつ確認し、ネットに載っているメニューの一覧から「痩せるメニュー」を選別してくれたのです。
また、私の職場の近隣を調べて、ダイエットに適したメニューのあるお店を探してきてくれたことも。まさにオーダーメイドのダイエットプログラムの本領発揮。
それに新規開拓って意外とエネルギーが必要で、外から覗けない地下や2階のお店だと特に入りづらいですよね。なので、Chieさんの活動範囲のなかから、こちらでおすすめの飲食店を探させていただきました。
参考にしてみてください!
こうして偏食の改善を軸に、治療を進めることが決定。その他、細かな栄養面のアドバイスや、シリーズ「メディケアダイエット論」で紹介したようなダイエットの考え方などをご指導いただき、通院の前半はあっという間に過ぎ去っていきました。
さて、次回はダイエット実践編。果たして本当に痩せていくのか? 乞うご期待です。
私が「メディケアダイエット」に通い、ダイエットに成功するまでの体験レポート。